愛してよダーリン
昼休みが終わる頃、
『学校までスタッフが車で迎えに来てくれるから、帰りのホームルームが終わったら校門まで来てて!』
と沙絢ちゃんに言われ、沙絢ちゃんは自分の教室に戻っていった。
紫音も一緒にその車に乗っていくらしくて、放課後になり樹と紫音と3人で校門の前まで行くと、本当に1台の黒い車が止まっていた。
沙絢ちゃんは既に後部座席の方に座っていて、中で手招きをするから後部座席のドアを開けて乗ったら―――……
「あ!もしかして君が樹くん?!初めましてー、紫音のマネージャーしてる杉本です」
紫音のマネージャーである杉本さんが運転席から振り返っていた。
その言葉は明らかにあたしの隣に座る樹に向けられたもの。
でも杉本さんのパワーを感じる言葉に何て返していいか分からない樹は、ただ『あ、どうも』としか答えれなかった。
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