愛してよダーリン




その日も沙絢ちゃんにスタジオに誘われた。




けど、沙絢ちゃんと更にかっこよくなってる樹の2人の撮影現場を見ると、


昨日みたいにちょっとの涙で済みそうにないから、用事があると言って1人で帰ってきた。




紫音は少し遠い場所で撮影だったから午後の授業からはいなかったし、


千里たちとも遊ぶ気分ではなかったから帰ってくることにした。




だからって、家にいても何もすることがないあたしは余計に沙絢ちゃんと樹のことを考えちゃって、


2人がどうなるわけでもないのに、勝手に心配になってた。




することがないから1時間くらい昼寝をしていて、起きて携帯に目をやると………着信が3件来ていた。




携帯を開くと、3件とも樹からだった。




何かあったのかと思い、あたしは急いで電話をかけた。




かけるとすぐに樹は電話に出た。




「もしもし?どうしたの?」


『お前、今どこにいんの?』


「…な、んで?」




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