愛してよダーリン
しかし、あたしは次の日見事に38度と高熱を出し、学校を休んだ。
紫音は久しぶりに朝から撮影がなかったから、家までいつものように迎えに来てくれたものの、結局1人で行かせてしまった。
「朝ご飯、机の上に置いとくからね?」
お母さんの声の後にガチャッとドアが閉まる音が聞こえて、机の上を見てみると、お粥が置いてあった。
心の中で“ありがとう”とお母さんに呟いた。
頭が……ズキンズキンと痛む。
鼻で呼吸が出来なくて、自然と口での呼吸が荒くなる。
意識がボーッとする。
これなら余計なことを考えなくて済みそう。
重い体を起こし、机の上にあるお粥を食べることにした。
食べ終わると、お粥の隣に置いてあった風邪薬を説明書通りしっかり飲んだ。
すると、風邪薬のせいなのか睡魔が襲ってきて………お昼過ぎまで寝てしまった。
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