愛してよダーリン
繁華街の入り口にはもう沙絢がいて、沙絢の周りにはいつものように人だかりができていた。
「あ、紫音!」
あたしに気づいた沙絢がそう言うと、沙絢の周りにいた人が一気にあたしを見る。
「紫音だ!」
「沙絢に紫音じゃん」
「こんなとこで2人に会えちゃうなんて運良くなーい?」
女子高生たちは口々にそう言ってたけど、今は1人1人の要望に答えてられないから、あたしと沙絢はすぐに繁華街の中を歩き始めた。
「どこで遊ぶの?」
「まずはカラオケでしょー」
沙絢についていき着いたのは、繁華街の最初にあるカラオケ屋だった。
そこはおじいちゃんがやっていて、あたしたちがモデルだって知ると、値段を半額以下にしてくれた。
中の部屋には既に樹たちがいて、見たことのある男ばっかだった。
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