愛してよダーリン




りんごを食べ風邪薬を飲み、やっぱり眠くなったあたしは見事に昨日と同じくお昼頃まで寝た。




だけど、ちょっと意識が戻ってきたとき、玄関の扉が開いた音がした気がした。




でも気のせいだろうと思って、また寝ようとしたら……。




「奈緒?起きてる?」




部屋の扉が開いて、お母さんが入ってきた。




「ん……なに……?」


「体調どう?ダメならいいんだけどさ…」


「え?…悪くも…ないけど…」




急に何……?

勿体ぶっちゃって。




「樹が話したいって」



え?樹が来てるの?




「奈緒が会いたくないなら帰らせるけど、話したいことあるならちゃんと話した方がいいよ」



どうやら、お母さんはあたしたちが今上手くいってないのを知ってるみたい。




あたしだって分かってる。


素直に話して、ちゃんと向き合わなきゃいけないって。




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