愛してよダーリン




「熱なかったら、これだけじゃ済まねぇからな」




そして、意味深な言葉とともに再び重なる2人の唇。




触れるだけのキスだと思ってたら、




「口、開いて」



唇が1度離れて樹にそう言われた通り口を開いたら……樹の熱い舌が入ってきた。




あたしに熱があるのを忘れてるのか、前よりも動き回る熱い舌。




何かを掴んでないとどうにかなっちゃいそうで、樹の背中に手を回して、ワイシャツを両手で掴む。




「…んっ」




樹から甘い香水の匂いがして、それが更にあたしの意識を朦朧(もうろう)とさせる。




樹とのキスは……溶けそうになる。




「……んはっ…ん」




わずかな隙間で空気を吸わないと、激しくてキスについていけない。




「はぁ…はぁ…」




だから唇がやっと離れたときには、息がとても乱れてた。




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