愛してよダーリン
「なに?」
「冷えぴた取れよ。新しいの貼るんだろ」
「あ、うん」
あたしはぬるくなった冷えぴたを取り、樹に渡した。
渡すと樹は新しい冷えぴたを1枚袋から出すと、今度は『前髪上げろ』と命令してきた。
前髪を上げると、樹は新しい冷えぴたを貼ってくれた。
「ありがとう」
「あぁ」
「あのね?水も……持ってきてほしい」
すると、樹は机の上にある水を持ってきてくれた。
それから樹はしばらく具合がまた悪くなったあたしの看病をしてくれた。
久しぶりに樹がそばにいて、やっぱりあたしは樹が大好きなんだなぁって感じた。
夜ご飯の時間になってもリビングに行けそうな元気がなかったから、樹と2人であたしの部屋で夜ご飯を食べた。
夜ご飯後の風邪薬を飲むと、当然眠くなった。
そしたら樹は『ゆっくり寝ろよ』と言って、帰る支度をした。
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