愛してよダーリン




でも、いつかそう言える日が来たらいいなって思う。




それがいつになるかは分からないけど、これをつけてたら樹をずっとそばに感じていられる。




デザインはすごくシンプルだけど、色が可愛いし、書かれている“Ti Amo”って言葉に胸を打たれた。




他のリングは綺麗で大人っぽいデザインが多いけど、これはあたしに合ってる気がする。




「つけてみますか?」


「……はい」




店員のお姉さんによってつけられた………リング。




思わず、つけられたリングをジッと見つめていた。




すると、隣にいた樹がつけたリングを触って、



「サイズもう1つ下のありますか?」



店員のお姉さんにそう聞いた。




樹は触っただけでリングが少し大きいことに気づいたらしく、わざわざ言ってサイズを交換してくれた。




「とてもお似合いですよ」




店員のお姉さんはそう言ってくれて、ニコッと微笑むもんだから、あたしもつい微笑んでしまった。




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