愛してよダーリン
夜のxxxご注意!
なのに皮肉にも時間はどんどん過ぎていって、繁華街をぶらぶらしている内に、辺りはもう薄暗くなってきた。
薄暗くなってくると、時間帯的に不良たちが多くなってくるのが、あたしの地元の繁華街のパターンで。
予想通り、ゲームセンターの前やファーストフード店の前には不良たちがたまり始めていた。
その中には中学が同じだった人たちもいれば、高校が同じ人たちもいた。
当然樹は顔見知りや知り合いどころじゃなく、友達なんだから仲が良いわけであって。
「あ、樹!そういえばお前明日引っ越すんだったよな?!」
シャッターが閉まってる店の前に5人くらい厳(いか)ついのがたまってるなぁって思ったら、
その中の1人が突然樹に話し掛けてきた。
もちろん樹が立ち止まったからあたしも一緒に立ち止まった。
すると、チラッと恐る恐る厳つい人たちの方を見たら、
5人の内2人があたしと樹と中学が同じで、よく樹ん家に遊びに来る2人だった。
「あぁ」
「マジかよ!何で昨日とかに言わねぇんだよ?!お別れパーティーしたのによぉ」
「は?どうせ金ねぇっつって、俺ん家に来るだけだろうが」
「あ、バレた?」
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