愛してよダーリン

夜のxxxご注意!





なのに皮肉にも時間はどんどん過ぎていって、繁華街をぶらぶらしている内に、辺りはもう薄暗くなってきた。




薄暗くなってくると、時間帯的に不良たちが多くなってくるのが、あたしの地元の繁華街のパターンで。




予想通り、ゲームセンターの前やファーストフード店の前には不良たちがたまり始めていた。




その中には中学が同じだった人たちもいれば、高校が同じ人たちもいた。




当然樹は顔見知りや知り合いどころじゃなく、友達なんだから仲が良いわけであって。




「あ、樹!そういえばお前明日引っ越すんだったよな?!」




シャッターが閉まってる店の前に5人くらい厳(いか)ついのがたまってるなぁって思ったら、


その中の1人が突然樹に話し掛けてきた。




もちろん樹が立ち止まったからあたしも一緒に立ち止まった。




すると、チラッと恐る恐る厳つい人たちの方を見たら、


5人の内2人があたしと樹と中学が同じで、よく樹ん家に遊びに来る2人だった。




「あぁ」


「マジかよ!何で昨日とかに言わねぇんだよ?!お別れパーティーしたのによぉ」


「は?どうせ金ねぇっつって、俺ん家に来るだけだろうが」


「あ、バレた?」




.
< 260 / 426 >

この作品をシェア

pagetop