愛してよダーリン




偶然にも会ってしまった樹と元中学が同じ2人は話す気満々で、


あたしたちも通路の端に寄り、たまってるこの厳つい人たちの中に混ざって立ち止まってた。




なんやら樹たちは何かを話していて、盛り上がっているようだった。





どうしよう。

このまま話が長くなったらどうしよう。


正直中学が同じだから話したことがあるって言っても、ほんとに挨拶程度だしなぁ。


それに、こんなとこに何時間も立ってられそうにないし。




あたしがそう思っていると、


意外にも樹があたしの気持ちに気づいてくれたらしく。




「じゃあ、またメールか電話する」


「おぅ。じゃあ明日な」


「あぁ」




そう言うと、あたしの手を再び握ると歩き出した。




樹のことだから気づいてたのか知らないけど、


あたしが1人になってたことに気づいて早く話を終わらせてくれたのかな。




もしそうだったら、すごく嬉しい。




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