愛してよダーリン




だからその電話事件について樹を問い詰めることはしなくて、莉加ちゃんのことも気にしないことにした。




そしたら遠距離は遠距離で、2日に1回くらいのペースの電話が楽しくて、あたしはこの生活を満喫してた。




しかも樹が放課後、あたしの高校に遊びに来てくれることもあったから、特に寂しく感じることもなかった。




でも樹もあたしももちろんバイトをしてないし、あたしが樹の高校に行くことはなかった。



その理由は、樹がこっちの高校の友達、つまり不良グループにも会いたいからということで。




あたしに会う前に、樹は友達と遊びに行ってたりもした。




けど、やっぱりあたしの高校に来るってことは電車に1時間も乗ってお金もかかるってことだから。




それが続いたのも2週間だけで、それからは会うのを週1にしようって決めた。




それを聞いたときは寂しかったけど、学生のあたしたちにとってはしょうがないことなんだって思うようにした。




.
< 326 / 426 >

この作品をシェア

pagetop