愛してよダーリン




どこの高校にも、あたしの高校にいる不良グループみたいな女好き軍団がいるらしい。




あたしにまで話しかけるなんて、女の子なら本当に誰でもいいのかも。




まぁそんな女好きな野郎には興味ない。

樹に会いに来たんだった。




だけど、あたしは15分くらい待ってたからボーッとしてたみたいで、


意識が戻って目の前を見ると、いつの間にか2人組の男子生徒に囲まれてた。




………いったいこれは、どういう状況でしょうか。




「ねぇねぇ君どこ高?マジで可愛いね」


「誰か待ってんの?呼んできてあげるから名前おーしえて」




いかにもチャラそうなしゃべり方。


見た目は意外と爽やかな青年って感じがする。




「こんなとこで待ってたら悪いお兄ちゃんに襲われちゃうよー?」


「あ、今俺らのこと悪いお兄ちゃんって思ったでしょ?俺らめちゃくちゃ良いお兄ちゃんだからね」




でも爽やかなのは、やっぱり見た目だけ。




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