愛してよダーリン




「って聞いてる?無視だけは良くないよー。俺らめちゃくちゃ寂しいじゃん」


「つーか何年?それだけ教えてよ。ね?何年か教えてくれたらもういなくなるからさー」




いい加減どこかに行ってほしいって思ってたところだったから、


その言葉を聞いてヨッシャ!!って思った。




「1年です」




だから何年生なのかだけ言った。




……それなのに。




どこか他に行ってくれると思ってたはずの、見た目爽やか中身チャラ男2人組は、それから更にチャラさ全開の会話をし始めた。




会話って言ってもあたしが入ってるのか入ってないのか分からない感じで、


あたしは返事で『はぁ…』としか言わなかった。




すると、その間にも勝手に話が進んでいたようで。




「まぁとりあえず、待ち人も来ないことだし」


「俺らの教室へとご案内しちゃいますかぁ!」




そう言って、チャラ男2人に腕を掴まれて無理矢理校門を通って校庭を歩き、校舎内へと案内された。




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