愛してよダーリン
履いていたローファーは、2人に両腕を引っ張られてたから無理矢理歩かせられていて、
どうしても脱がなきゃいけない状況だったから、足だけで適当に下駄箱に無造作に脱ぎ捨てた。
一体あたしはどうなっちゃうの?
両腕を掴まれてるから逃げようにも逃げれないし、
変に抵抗したら大変なことになりそうだから今のところは大人しくすることにした。
って言っても。
「あのー…」
「ん?なに?」
「どこに連れていくんですか?」
「んー…、それは秘密」
秘密って!
初めての他の高校に入ったのに、秘密なんて言われたら更にパニックになっちゃう!
こんなことしてる場合じゃないし、早く樹を見つけないといけないのに。
探検ごっこしてる暇なんかあたしにはないのに。
「じゃーん。紹介します、ここは俺の教室でーす」
見ず知らずのチャラ男の教室を紹介されても、正直どうでもいいのに。
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