愛してよダーリン




あたしの口は止まることを知らず、あたしの情報を端から端までチャラ男2人に話してしまった。




危うくスリーサイズまで言うところだった。




ついにネタ切れになったころ、もうさすがにあたしのことうざいって思っただろうって思って、いったん口を閉じた。




すると、




「奈緒ちゃんってさ、面白いね」




爽やかだけどチャラ男な1人が、ニヤニヤしながらそう言った。




「そ、そう…?」


「うん。俺らの周りに奈緒ちゃんみたいな女の子いないから余計に」




なんとなくだけど、今教室にヤバい空気が流れてる気がする。




そしたら突然爽やかだけどチャラ男な2人が同時に立ち上がった。




え?なに?


なんか……2人ともあたしを見てるんだけど。




「ねぇ、奈緒ちゃん」


「……な、なに?」


「俺らと楽しいこと、しよっか」




どうやら………戦いを挑んだ相手を完全に間違えたらしい。




佐々木奈緒、15歳高校1年生。

人生の中で今1番ピンチです。




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