愛してよダーリン




え、ちょ、え、は?

何で………樹?

どうして樹がいるの?




眠り王子は?あぁ、そっか。

眠り王子が樹で、樹が眠り王子だったのか。




じゃああたしは樹が昼寝真っ最中の教室に、


ナンパしてきたチャラ男2人にまんまと無理矢理連れてこられたってこと…?




そもそも、いつから樹起きてたの?




樹が今この場所にいることに対しての驚きよりも、いつから起きてたのかが気になってしょうがない。




ノコノコとチャラ男に着いてきてバカみたいじゃない。




でもこれで安心できた。

やっと樹に助けてもらえる………って思ってたのに。




「つーかナンパするなら、もっと可愛い子ナンパしろよ」



あたしに気づいてないのか、チャラ男2人にそんなことを言い出した。




彼女に向かって何ていうこと言うのよ!

確かに特別可愛いってわけじゃないけど、ブスなわけじゃないじゃない!

これでも並みだもん!




.
< 340 / 426 >

この作品をシェア

pagetop