愛してよダーリン

秘密の真相

何で………こんなことになっちゃったんだろう。




涙が出そうになったけど、涙が出る前に樹の家に着いた。




「買ってきましたよ」


「おかえり。わざわざありがとうね」




キッチンで夜ご飯の支度をしている樹のお母さんに買ってきたドレッシングを渡して、あたしも支度を手伝った。




「奈緒ちゃん危ない！」


「……へ？」




デザートのオレンジを包丁で切ってる途中、樹のお母さんが大きな声でそう言った。




あたしはボーッとしていたみたいで、その声でハッと意識が戻った。




どうやら樹とのことで頭がボーッとしてしまったみたいだった。




「ボーッとしながら切ってたら危ないよ？指切ったら大変だし」


「ですよね。何かちょっと考え事しちゃってて…」




次からは気を付けようと思ったけど、結局またボーッとしちゃって、今度は指を少し切ってしまった。




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