愛してよダーリン




「え、そんなの全然いいよ!てか、あたしたち奈緒ちゃんと紫音ちゃんと友達になりたいなって思って話しかけたんだし!」


「そうだよ!しかも樹くんって有名だけど、全然どんな人なのか知らないから、好きになりようがないし!」


「てか、ぶっちゃけちゃうと、実はあたし樹くんの友達の修平が好きなんだよね!」




廊下にいる人にも聞こえちゃうんじゃないかってくらい、大きな声でしゃべる千里たち。



よくしゃべるなぁと思ったら静かになって、そしてまたキャッキャと騒ぎ始めた。




そんな千里たちを見て………思った。



少ししか話したことがないけど、千里たちのグループが本当に仲が良いんだって。



大勢と一緒にいることが嫌いな紫音が、あたしに千里たちに相談しなって言った気持ちが分かる。



本当に仲が良いんだって分かる。




だから、千里たちが相談にのってくれるって言ってくれて………


とても嬉しかった。




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