愛してよダーリン
千里たちが携帯のアドレスを交換しようって言うから、赤外線で千里たちみんなとアドレスを交換した。
交換し終わった頃、ちょうど次の授業が始まるチャイムが鳴ったから、それぞれ自分の席に着いた。
そして次の授業中………
ふと目が合った紫音に、小さく『よかったじゃん』と言われた。
だから、“ありがとう”って言おうとしたのに、
紫音が前を向いたから言いそびれてしまった。
紫音はモデルの仕事で、授業を受けられる数が少ない分、
出れる授業はいつも真面目に受けている。
もちろん書いてないノートは、あたしが時々貸してあげている。
家に帰ってからノートを写して、さらに勉強の復習もしているらしい。
ただでさえ、モデルの仕事で忙しいのに。
何にでも真剣に取り組む紫音を、本当にあたしは尊敬している。
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