愛してよダーリン




千里たちが携帯のアドレスを交換しようって言うから、赤外線で千里たちみんなとアドレスを交換した。



交換し終わった頃、ちょうど次の授業が始まるチャイムが鳴ったから、それぞれ自分の席に着いた。




そして次の授業中………



ふと目が合った紫音に、小さく『よかったじゃん』と言われた。



だから、“ありがとう”って言おうとしたのに、


紫音が前を向いたから言いそびれてしまった。




紫音はモデルの仕事で、授業を受けられる数が少ない分、


出れる授業はいつも真面目に受けている。



もちろん書いてないノートは、あたしが時々貸してあげている。



家に帰ってからノートを写して、さらに勉強の復習もしているらしい。



ただでさえ、モデルの仕事で忙しいのに。



何にでも真剣に取り組む紫音を、本当にあたしは尊敬している。




.
< 39 / 426 >

この作品をシェア

pagetop