愛してよダーリン




今日は1日いろいろな事がありすぎて、最後の授業の半分は寝ていた。




途中何度か紫音に背中を叩かれて起こされたけど、


それでも何度も寝てしまうほど、あたしは疲れていたらしい。



だから紫音にノートを借りて、帰ったらノートを写さなきゃならない。



……なのに、あたしは大事なことを忘れていた。




「そういえば、自転車の鍵返してもらえたの?」



帰りのHRが終わってすぐ、帰る支度をしてるあたしに紫音がそう言った。



「返してもらえたよ。だから2人乗りして帰ろう」



今朝は紫音も歩いて登校したから、帰りはあたしの自転車に2人乗りして帰るしかない。



「2人乗り?」


「え?うん。2人乗りがどうかしたの?」



まるで“あんた何言ってるの?”とでも言うように、呆れた顔をする紫音。



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