愛してよダーリン




覚悟を決めた日。


樹があたしの家に来てくれて、家にはみんな出掛けてたから誰もいなかった。




なんとなく雰囲気で、樹も分かってたのかもしれない。




お昼から繁華街で遊んでて、夕方にあたしの家に来た。




あたしの部屋で他愛もない話をしてて、沈黙ができた。




すると樹がキスをしてきて……。




「樹……いいよ?」




あたしがそう言うと、樹はあたしをお姫様だっこしてベッドに乗せると、ゆっくりと押し倒した。




あたしたち、ついにこの時が来たんだね……。




今からなんだと思うと緊張してきちゃって、樹の顔を全然見れなかった。




「止めるか?無理そうなら、別に今日じゃなくていい」


「大丈夫!全然今日で、大丈夫だから………して?」




あたしがそう言うと樹は突然あたしの首を吸った。




「ひゃっ…」


「もう止められねぇからな」




そう樹の甘い声が聞こえて………そのあとのことは全然覚えてない。




緊張しすぎて何がどうなってるのかも分からなくて、ちゃんと意識があったのは情事が終わった後だった。




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