愛してよダーリン
頭が真っ白になっていくような気がして、あたしは全てを樹に任せた。
ゆっくり口内を動く樹の舌。
新しい空気を吸うタイミングがなかなか分からなくて、苦しくなり樹のジャージの裾を思わず掴んだ。
掴むと、樹はあたしが苦しいことに気づいてくれたらしく、樹の唇は離れていった。
「わりぃ」
「ううん…大丈夫」
正直大丈夫じゃない。
だってついさっきファーストキスを済ましたところだっていうのに、
2回目はいきなり激しくなるんだもん!
2回目のキスはあたしには刺激が強すぎたみたいで、まだ頭の中がボーッとしてる。
「激しすぎた?」
なのに樹は面白がってるのか、笑いながらあたしにそう言った。
「なっ…うるさい」
「でも止まったんだからいいじゃん」
「え?」
「涙、止まったじゃん」
あたしの目を指差して、その後に優しくさっきみたいに涙が出てたところに触れた。
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