喜怒哀楽ー涙をこらえてー
前は変な酔っぱらいの
おじさんに
絡まれた事もあるし

その前は
柄の悪いお姉さんに
絡まれた。

どれも別に何とも
思わなかった。

ただただ
人の多いこの町を
ぼーっと見てるだけ。

それが私の唯一
の居場所かもしれない。
いつも公園に繋がってる
階段に座って
片手にジュース
持って町を眺めてる。

てか周りから見たら
かなりの変な
子だよね…

まあ別にどう思われても
美海には関係ない
事だから。


「ねーえ!
1人なの?」

顔を上げると
そこには
いかにもヤンキーっぽい
人が立っていた。

ああ、ナンパか…
と思ってシカト
しようとした時

手を握られて
手の上に粉薬みたいなの
渡された。

「……………」

美海はどうしたら
いいか分からなくて
固まった。

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