喜怒哀楽ー涙をこらえてー
真っ暗で何も見えない。

あの…

あなたが
美海にしゃべりかけて
きたんだから
何か話してくださいよ。


「驚かせて、ごめん。
隣、座っていい?」


その人は
そう言った。

………今日2回目だ。

隣に座られるの。

その人の声と
だいたいの影で
美海は男の人だな
と思った。

どうしよう…
また薬貰ってしまったら…


あ…まだ薬
海に捨ててない。

美海はその男の人に
何も答えないまま
頭の中で考えてた。


「ねぇ…座るよ?」

その男の人は
また聞いいてきた。


「…うん。」

美海は小さな
声で答えた。

美海はまだ煙草を
吸ったままだった。

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