いばら姫





薄暗く
薄曇りだった空が
六時に近付くと、
東の方から明るくなって行く

駅ビルの前のデカいツリーは
まだチカチカと点滅していて

その下を歩くサラリーマン達が
上を仰いで、通り過ぎる



「それでは出発しま〜す!」


お姉さんの言葉と共に
扉は閉まり
ゆっくりとバスが発車した






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