いばら姫





「……好きな人が……いるの」











―――Sクラス級の
麻痺を伴った、直接攻撃。


「……誰 ?
前に言ってた
手紙くれてる、一緒に住んでた男か…?」


それだけを奇妙な笑顔でやっと言った俺に
アズは
碧い瞳を逸らしもしないで言葉を続けた






――― 話は

彼女が十六歳の時まで遡る






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