いばら姫
「―― 別におかしくないだろ
"−願いは叶う
この世界は捨てたもんじゃないさ−"
こんな感じの内容だし
――リベンジのエンディングに
ぴったりの曲だ」
「…でも、あずの曲の中にだって
同じ意図の歌詞はあるよ
わざわざカバーじゃなくてもさ…
―― それにしても
岡田、ずっとどこ行ってた?
あず、凄く綺麗になってたぞ……
不安げな所なんて…全然無くなってた…」
「…あんな奴らが周りに居れば
不安なんか無いだろう」
Seroは窓の外を見たままで
グラスの中身だけが消えていく
「――― もう寝ようか
…岡田、明日早いんだろ 」
朝一番の新幹線に乗る
――― 次の機会はアズの結婚式かな
そんな事を考えていた