いばら姫


森を守る長老は言いました。


「娘は、深く深く、眠っているだけじゃ
いつか必ず、目を醒ますじゃろう」


金の髪持つ魔法使いと
太鼓の響きを司る魔法使いは
それを聞いて、誓いあいました


「いつか姫が目覚めた時に
絶対に彼女を護れる力を持とう」と。


しかし、
深い悲しみを追った
一等背の高い魔法使いは
その話を聞く事も無く
独り、森を去っていたのでした







< 5 / 752 >

この作品をシェア

pagetop