いばら姫






ジョンはゆっくりと青山の方を向き

「…… ホントに…? 」と
厚い唇を震わす



青山は
緩く膝を付いたジョンの手を取り立たせ

「 はい 」と答えた





ジョンは暫く泣いていたけど
子供みたいに目を擦って
アズの歌を唄いながら、
両腕を上げて叫ぶ





「――― だろ?!オカダ!!

サカナだって、空を飛べるんだヨ!! 」









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