いばら姫




それから幾年月―――


森はすっかりイバラに囲まれ、
誰も近付く者は、ありません。


たまたまそこを通り掛かった
ある小国の放蕩王子が

『この森の中に
美しい姫が眠っている』


そんな噂話を、聞くまでは











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