俺の姫は幼なじみ【完】
―――……学校
「日向、開会式始まるぞ―」
「お―」
凌と俺は体育館に行った。
イスがたくさん並んでいて自分のクラスの席に座った。
千幸の席が空いていた。
「千幸ちゃん、残念だったな」
「まぁ…心臓のことだったら有無を言わせず入院だしな」
「大変だな」
「かなり前もあったし大丈夫だ。それに一週間だしな」
俺は自然と笑顔で凌に言った。
「そか…」
凌は少し目線を下げて言った。
その時、後ろから声がした。
「早川君、実行委員は職員室に集合だって」
「あぁ…ぅん」
南は何もなかったかのように俺に話しかけてきた。