俺の姫は幼なじみ【完】
「…ぅ…っ…ぐす……」
南の泣き声が教室に響く。
「…ごめん」
俺は…南を泣かせてしまった罪悪感を取り払い、ついに言ってしまった。
「…もぅ…俺のことを
見ないで…ほしい」
南の肩がびくっと震えた。
「南は…ぃぃやつだから
新しい人、見つけて…
…幸せになれ」
「……っ」
「俺は…南を幸せにできないんだ」
「……ぅ…あぁ―っ」
南は今まで見たことないぐらい大声で泣きじゃくった。
俺は南をおいて、教室からでた。