俺の姫は幼なじみ【完】
「…へ…っ?//」
千幸がそんなことを言うのは初めてで、俺はびっくりしてつい、変な声を出してしまった。
「だめ…?」
だめじゃないですともっ!!←
「いゃ…いいよ」
「じゃあ、中庭に散歩に行こ?」
「うん、そだな」
そぅ言うと千幸は「やった!!」と言って跳び跳ねて喜んだ。
「行こっ♪」
ぎゅ…っ
その言葉と同時に千幸が俺の手を強く握った。
…―っ!?//
真っ赤な俺をよそに千幸は俺を引っ張りながら勢いよく病室をでた。
…千幸…?
俺は…千幸が喜ぶんだったら、
散歩でも…
買い物でも…
なんにだって一緒にするよ?
……千幸。
俺の中ではどんなことよりも大切で
どんなことよりも愛しているんだから。
千幸に引かれた手を見ながら、俺はそぅ思った。