俺の姫は幼なじみ【完】
●千幸side
「千幸、買ってきたわよ♪」
お母さんが雑貨屋の袋を持って病室に入ってきた。
「ありがとー♪」
ガサガサと袋を開けると、白の毛糸と編み棒が入っていた。
「突然、編み物したいって言うんだもの…びっくりしたわ」
そう言ってお母さんは笑った。
「ごめんね」
私は早速、編み物を始めた。
「じゃぁ、洗濯に行ってくるからね」
「はーい」
お母さんは病室から出ていった。
「…よしっ」
私は気合いをいれて取りかかった。