俺の姫は幼なじみ【完】



その時、お母さんが洗濯物を持って病室にかえってきた。



「こんにちは」



ぺこっと頭を下げる日向。



「あら、こんにちは」




お母さんはなんだか忙しく洗濯物を置き、日向の横を通りすぎた。




「ど―したの?お母さん」




「お父さんがね、今日、突然帰ってくるって言い出してね」



「え…!?」




「だから、空港まで行ってくるから今日は病院に泊まれないわ」



お母さんは申し訳なさそうに謝った。



お父さんは単身赴任でアメリカにすんでいる。



私の入院費用や手術費用でそうせざるを得なかった。


「全然大丈夫だよ。お父さんと久々に会えるんだし」


「けど…、泊まらなくて大丈夫かしら?もし何かあったら…」



と、お母さんが言いかけたその時、



「僕が泊まりましょうか?」



と、日向が言った。











って…おぃぃいいっ!?//←
待って…日向くん(汗)









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