俺の姫は幼なじみ【完】



なんだか…日向に負けた気分…。



「千幸、この赤いヒモ…」



…―えっ!?




私が日向の方をみると棚の中に隠しておいた編み物の毛糸が少しはみ出ていた。



「あっ…だめだめだめ―!!」


私は必死に日向の手を止めた。



「何、隠してんだよ?」



日向がじりじりと迫る。




「いゃ〜…いろいろと…ね!?」



笑ってごまかす私。




「…ふ―ん…」




日向は怪しいという目で私を見ながら私から離れた。



……ほっ。




私が安心して棚の中に編み物を押し込めていると、後ろから声がした。





「この洗濯物、片ずけとくぞ―」







「へ…?」






間抜けな声を出しながら後ろを振りかえると…、

そこには私の下着やら、パジャマやらの入った洗濯かごをあさっている日向がいた。










「きゃぁぁあああっ//!!」








バッチーーンッ!!







「いってぇっ!!」







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