俺の姫は幼なじみ【完】
まぁ…ここは病院だし、大丈夫だよね…?
「千幸、そうと決まれば散歩行こうぜ♪」
と、日向は制服のブレザーを羽織った。
そとはまだ明るく、患者さんの人たちも、中庭にでて過ごしていた。
「ん…わかった」
夕飯もすんだので、私は了承してベッドから降りた。
「ほら、」
と、日向が私の肩に毛糸の上着をかけてくれた。
「ありがと♪」
私は日向のこうゆうところが好き。
さりげなく気づかってくれて。
さりげなく優しくて。
2人で外に出ると日向は私の手を握ってこう言った。
「寒くないか?」
「うん、大丈夫」
「じゃぁ、いくか」
日向は少しだけ強く私の手を握り直すと歩き出した。