俺の姫は幼なじみ【完】
―――……
水をとりに部室に入った。
『あ…綾瀬先輩』
そこには後輩の山下君が
座っていた。
『練習行かないの?山下君』
『いきま―す』
だるそうに立つ山下君。
その時、山下君が口を開いた。
「綾瀬先輩って早川先輩が好きなんですかぁ〜?」
――……えっ
『んなわけないでしょっ//』
『赤くなっちゃって…』
山下君はそぅ言いながら
私を壁に押し付けた。
『…きゃっ!!』
『綾瀬先輩、俺、好きなんです』
『はぃ!?』
『だから好きなんです』
『えっ…あの…』
私がおどおどしてると
急に視界が暗くなった。
……――え…っ
……―ちゅっ
『ぇ…ん……っ』
き…き…き…キス!?
目を思わず見開いた。
離れようとしても
山下君はどいてくれない。