俺の姫は幼なじみ【完】



ガチャ…ッ



「…ただいま」



「おかえり♪千幸」



いい匂いがする。

またお母さん何か
作ったのかな…



「あっ…千幸、日向君の家にお裾分け持っていって〜♪」



「…え゙」



日向って言葉に心臓が
ドクンと動いた。



「お…お母さんが
行ってきなよ〜」



「お母さん、今から買い物だから、よろしくね〜」



そぅ言いながらお母さんは私に袋に入ったクッキーを渡した。



えぇ〜…
まぢですか…泣




バタンと玄関の扉の閉まる音がした。











……――はぁ…
日向と顔合わせられないよ…











もし…、見られてたら…












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