俺の姫は幼なじみ【完】
「わりぃ…帰るわ、」
俺はカバンをとるとケータイをポケットにしまった。
「わかった、先生には行っとく」
「ありがと」
俺は凌とわかれ、走り出した。
―――……
――…
「っはぁ…、はぁ…」
病院についた俺はそのまま千幸の病室へ行った。
ガラ…ッ
「千幸!?大丈夫か!?」
「へ…?」
勢いよく病室に入ると、千幸はベッドに座っていた。
「あ、れ…?」
「日向、どうしたの?」
俺は額の汗を拭きながら千幸に近づいた。
「大丈夫なのか?」
「うん、元気だよ?」
「はぁ―…良かった」
俺はイスにストンと座った。
「どうしたの?」
「千幸のお母さんから電話があって、何かあったかなって…」
「…そうだったんだ」