俺の姫は幼なじみ【完】
着いた先は「第2診察室」。
ドアをあけると、そこには千幸の先生がいた。
「こんにちは」
「どうも、座ってください」
先生に促され、俺はイスに座った。
…―千幸の体調がよくないのか…?
これからもっと悪くなると言われるのか…?
俺は落ち着かない。
先生は封筒から、英語の文字が並んだ紙を取り出した。
「日向君、これを見て」
その紙を先生から渡され、見てみたが、読めない。
「えっと…、」
「英語だからね、難しいか」
先生は英文を指でさしながら、日本語に訳してくれた。
『綾瀬千幸様…、
あなたのドナーが見つかりました』