俺の姫は幼なじみ【完】
―――…
「大丈夫?」
「うぅ…む…ムリ」
十回目のジェットコースターに千幸は乗る気満々だったが、俺がダウンしてしまった。
今は『休憩コーナー』という名の場所のベンチに座っている。
「ちょっと待ってて。飲み物買ってくる」
と、千幸は近くにあった自動販売機へと走っていった。
はぁ〜…、
吐きそう…←
ベンチに横になると、日がいつの間にか落ちかけているのに気づいた。
もう…こんな時間か……。
…帰らなくちゃ…な…。
俺がそう思っていると、千幸が紙コップを手に戻ってきた。
「日向―っ」