俺の姫は幼なじみ【完】



―――……
――…



「よしっ」




最後の荷物をまとめあげ、ベッドの上にバサッと横になった。





白い天井が見える。








「……日向…」









あの日。



私はアメリカ行きを決めた。




先生から日向がアメリカ行きのことを聞いて、きっとそのことを言うんだろうと思いつつ、遊園地に行った。





案の定、その話を切り出した日向に、私の気持ちは決まっていた。









…―行かない…と。








だって、

死ぬことより、日向と一緒にいれなくなるほうが、






きっと…絶対

つらいし、怖いから。










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