俺の姫は幼なじみ【完】
私は視線を下げた。
部活って…
この時期は大会少ないはずなのに…。
マネージャーだったんだから…そのくらいわかるよ?
「んじゃ…行かなきゃならないとこがあるから…」
「えっ?」
日向は抱きしめる力を緩めた。
「また…な?」
日向はすくっと立ち、私の頭をくしゃくしゃとなでながらマフラーを手に取った。
私はまだ床に座り込んだまま。
ガラッ
…─パタン。
一人になった病室に、日向がドアを閉める音が響いた。