俺の姫は幼なじみ【完】
…─っえ…?
「……それって…!」
「ん…プロポーズ♪」
日向は真剣な顔から一変し、ニッと笑うと差し出していた手に握っていた小さな箱のリボンをほどいた。
私はというと、びっくりすることだらけで頭がついていかない。
日向は箱を開けて、中からシルバーの指輪を取り出した。
「……こ…これ」
「ん…」
日向は私の右手を取り、薬指にシルバーの指輪をゆっくりはめた。
「……日向…」
頭が混乱して、日向の名前を呼ぶことしか出来ない。
ただ、わかることは…、
さっきから涙が止まらないということと、
目の前には愛しい日向がいるということだけ。