俺の姫は幼なじみ【完】
「…可愛い子とか…たくさんいるんだろうな─…」
千幸が俺の方を見ないまま、そんなことを言い出した。
「ぷはっ」
「っえ?」
俺はこらえていた笑いを沈めて、立ち上がったかと思うと、千幸の前にしゃがみこんで千幸の顔をのぞきこんだ。
「日向…っ///近いよ!」
「何心配してんの?俺が千幸以外の女の子になびくと思ってるわけ?」
くすくすと俺が笑うと、千幸は顔を真っ赤にして怒り出した。
「だって…大学行ったらあんな誘惑や、こんな誘惑が待ってるんだよ!?//」
誘惑って…(汗)
「あったとしてもひっかからないよ」
「…本当?」
「本当…♪」
「本当に─?」
「本当だってば…」