俺の姫は幼なじみ【完】
●日向side
────………
───…
七年後。
「早川先生!」
「おー、吉川、どうかしたか?」
「この問題、教えてください!」
「じゃぁ、今日の放課後、演習室で」
「はーい♪」
吉川はノートを閉じ、教室へ帰った。
俺は今、高校で数学を教えている。
高校卒業後、大学に行き、教職の免許を取った。
あれから七年。
千幸からの連絡はまったくなく、俺からも連絡はしたことはない。
連絡をすると、我慢してきたものが一気に崩れて、アメリカ行きの飛行機のチケットを無意識に取りに行きそうだったから…。