俺の姫は幼なじみ【完】
「………ひ…日向が…」
ヤバい!!
顔から火がでそう。
くらくらする…
……
…
バタンッ
「千幸!?」
ただでさえ高熱だった千幸は、緊張?が重なりそのまま倒れてしまった。
「…千幸?大丈夫か?」
「おい…ち―ゆ―きっ」
日向は千幸の部屋へ窓から飛び移り、千幸のほっぺをたたく。
「熱…すごいな」
千幸の頭に手をあてて日向は小さな声で言った。
「……っしょ」
ひょいっと千幸を持ち上げ、ベッドに寝かせる。
タオルをしぼり、千幸の頭にのせた。
「…千幸…」
千幸のベッドの横に座り、千幸の頭を撫でる日向。
――…
『…私…は……っ』
『…ひ…日向が……っ』
……―
「熱下がったら聞かせて…な?」
日向はそのまま一晩中、千幸の世話をした。