俺の姫は幼なじみ【完】
「…どしたの?
そんなに急いで」
千幸はびっくりしている。
あぁ゙っ
俺としたことが…
千幸をみただけでつい、飛び出してしまった…//
「あぁ…ごめん」
「謝らなくてもいいのに」
くすくすと笑う千幸。
きゅ―ん…っ
「…ん」
手をさしだした。
千幸はぽかーんとしている。
…ったく……
ぎゅっ
「…っ//」
「行くぞ?」
「うん…//」
俺が手を握ると千幸は顔を真っ赤にしている。
「熱…下がって良かったな」
「あぁ…まだ微熱はあるけど…」
俺は立ち止まった。
「……日向?」
きょとんとしている千幸の前髪を手をつないでいないほうの手で上にあげて、自分のおでこを千幸のおでこにくっつけた。
「…日向っ//」
「まだ熱あるな…」
「……ぅん//」
「あれ?なんか体熱くなったな?」
ニヤっと俺が笑うと千幸はさらに顔を真っ赤にした。
明らかに俺に対して体温があがってる千幸。
可愛くていじめたくなった。
「あがってないもんっ//」
千幸はそう言うと歩き出した。
「はいはい…(笑)」
俺はそのまま千幸と一緒に学校へ行った。