俺の姫は幼なじみ【完】

●日向side




教室に入ると、すぐに先生がホームルームのために来た。



千幸はもぅ席についていた。



「日向、遅かったな」



「朝練だったからさ」



「そか」



先生がホームルームを始めた。




「え―…文化祭実行委員は今日の放課後、二年五組に集合な」



あっ…

そ―言えば俺と千幸だったな。



「文化祭実行委員の2人は資料があるから前にとりにこい」



俺はすくっと立ち上がった。



それと同時に南が立ち上がった。



…は?



千幸は…?



とりあえず資料をとって席につく。



「それでは、これでホームルームを終わる」



「きりつ、れい」



先生がいなくなった。




俺は千幸のもとへ行った。



「千幸、お前も文化祭実行委員じゃね―のかよ」



正直、千幸と文化祭実行委員をできるのを楽しみにしてた俺。




ちょっとでも一緒にいれるし…



俺は少しきつめに千幸に言った。



「…南ちゃんが変わってくれて……」




言いにくそうに千幸が言った。










はぁぁああっ!?


南と?









「日向も文化祭実行委員だったなんて知らなかったんだもん」



「……」




千幸が焦りながら俺に言った。




きっと…俺がイラついてることを感じ取ったんだろう。




「…もぅ…いい」



「日向…っ」



俺は自分の席に戻った。






俺、子どもみて―…


千幸は悪くないのに…


勝手にイラついてる











自分が嫌になった日向は授業をすっぽかし、屋上へ向かった。










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